国債費の増加はどのように予算に影響するのか
1. 国債費が5年連続で過去最大を更新。
2. 利払い費が増加し、予算に制約。
3. 国債発行額が増加し、利払い費が膨らむ恐れ。
政府の2025年度当初予算案では、国債の返済費と利払い費を合わせた国債費が24年度を上回り、5年連続で過去最大を更新する見込みです。これは、日銀の利上げに伴う長期金利の上昇により、利払い費の算出に使う想定金利を24年度の1.9%から2%台に引き上げるためです。
これにより、国債費が歳出総額の約4分の1を占め、社会保障や中小企業支援などに十分な予算を振り向けることが難しくなります。政府は税収不足を補うために巨額の国債を発行しており、24年度当初予算では新たに35兆4490億円の国債発行を計上しました。
25年度も国債の巨額発行は避けられず、日銀が追加利上げを行えば、長期金利がさらに上昇し、25年度の国債の利払い費が想定以上に膨らむ可能性があります。