被爆者運動の草創期に何があったのか
1. 日本被団協がノーベル平和賞を受賞した。
2. 被爆者たちの切実な思いが運動を支えた。
3. 阿部さんは被爆者運動の草創期を語る。
日本被団協がノーベル平和賞を受賞し、被爆者運動の草創期について阿部静子さんが語った。被団協は1956年に結成され、「ふたたび被爆者をつくるな」を合言葉に核兵器廃絶を訴えてきた。
被爆者たちは心身に深い傷を負い、苦難の道を歩んだが、「ほかの誰にも同じ思いをさせてはならない」という切実な思いで運動を続けてきた。阿部さんは、被爆者が差別や偏見にさらされながらも立ち上がった前史を振り返り、「ばかにされ、傷つきながらも活動してきた」と語る。
彼女自身も被爆者として、18歳の時に広島で被爆し、重傷を負った。戦後、夫の三郎さんと共に困難な生活を送りながらも、被爆者運動に参加し続けた。阿部さんの体験は、被爆者たちの苦しみとその中での希望を象徴している。