自衛隊の特定秘密取り扱い問題、何が問題だったのか
1. 自衛隊で特定秘密の不正取り扱いが約100件確認された。
2. 手続きの怠りや法解釈の誤りが原因とされる。
3. 海自の不正受給問題で約80人が追加処分される。
防衛省で自衛隊が特定秘密を違法に取り扱っていた問題が発覚し、約100件の不正行為が確認されました。これは、隊員が防衛省と防衛装備庁の間を人事異動する際に必要な手続きを怠ったことや、特定秘密保護法の解釈を誤ったことが原因とされています。
特に、陸自や海自の隊員が装備品の研究開発を行う防衛装備庁に出向する際、適性評価を改めて受ける必要があるにもかかわらず、手続きを行っていなかった事例が多数確認されました。さらに、特定秘密を含むデータを規則に反してUSBメモリーに保存したり、誤って破棄したりする行為も見つかりました。
防衛省はこれに対し、関係者を順次処分する方針です。また、海上自衛隊の潜水士が潜水手当を不正に受給していた問題でも、新たに約80人が追加処分されることが決まりました。この問題では、すでに74人が処分され、不正受給の総額は5300万円に上るとされています。