新しい学習指導要領はどのように教育を変えるのか
1. 学習指導要領の改定を中教審に諮問。
2. 授業時間短縮で個別学習を促進。
3. 多様性を包摂する教育を目指す。
文部科学省は、学習指導要領の改定を中教審に諮問しました。これは、小中高校での学ぶ内容や授業時間数を見直し、学校現場の裁量を拡大することを目的としています。
特に、多様な個性や特性を持つ子どもたちに対応できる柔軟な教育課程の検討が求められています。具体的には、1コマの授業時間を5分短縮し、その余剰時間を個別学習に充てることや、学習進度に応じた学びをしやすくすることが想定されています。
教員の負担軽減も課題となっており、年間の総授業時間数を増加させない方針です。新しい指導要領の全面実施は、小学校が2030年度、中学校が2031年度、高校は2032年度以降になる見通しです。
諮問は、画一的な教育から脱し、多様性を包摂する教育の実現を強調しています。