なぜ自民党の政治資金問題は解決しないのか
1. 自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件で65人が不起訴。
2. 現職3人と元職2人が起訴猶予と判断された。
3. 検察審査会に審査が申し立てられる可能性がある。
東京地検特捜部は、自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件に関与したとして告発された元官房長官の松野博一衆院議員や元国対委員長の高木毅元衆院議員、秘書ら計65人を不起訴としました。
国会議員や元議員のうち、現職3人と元職2人は犯罪事実を認めつつも、裁量で起訴を見送る起訴猶予とされました。今後、検察審査会に審査が申し立てられる可能性があります。
旧安倍派の議員や元議員で不起訴となった16人の中には、松野氏や高木氏が嫌疑不十分とされましたが、簗和生衆院議員、関芳弘衆院議員、宮本周司参院議員の現職3氏と、元衆院議員の菅家一郎、衛藤征士郎の元職2氏が起訴猶予と判断されました。
簗氏と関氏は国会の政治倫理審査会に出席し、それぞれ派閥の処理についての認識を主張しました。
また、特捜部は、検審の不起訴不当の議決を受け再捜査していた萩生田光一、世耕弘成両衆院議員の秘書2人を再び起訴猶予としました。