東京女子医大のガバナンス問題はどうなるのか
1. 東京女子医大の元理事長が背任容疑で逮捕された。
2. 私学助成金の交付判断が保留されている。
3. 大学はガバナンス強化を図り、役員体制を刷新した。
東京女子医科大学の新校舎建設工事において、元理事長の岩本絹子容疑者が不正に1億円超の報酬を支払わせたとして逮捕されました。この事件により、文部科学省の外郭団体である私学事業団は、2024年度の私学助成金の交付判断を保留しています。
大学は役員体制を刷新し、ガバナンス強化をアピールしていますが、助成金の交付可否に影響を及ぼす可能性があります。私学助成金の配分は各大学の申請に基づき判断され、女子医大は23年度に約20億円を受け取っていましたが、24年度分は保留されています。
改善計画の提出と修正が求められ、理事長候補者を巡る内部のもめ事もありました。私学事業団の規定により、役員の逮捕が助成金の不交付や減額の対象となる可能性があります。