貿易赤字はなぜ減少したのか
1. 2024年の貿易収支は5兆3326億円の赤字。
2. 輸出額は前年比6.2%増の107兆円超。
3. 輸入額は1.8%増の112兆円超。
財務省が発表した2024年の貿易統計によると、貿易収支は5兆3326億円の赤字で、4年連続の赤字となりましたが、前年から44.0%減少しました。
円安の影響で輸出額は前年比6.2%増の107兆円を超え、1979年以降で最大となりました。特に中国向けの半導体製造装置や米国向けのハイブリッド車が増加しました。
一方、輸入額は1.8%増の112兆円を超え、2年ぶりに増加しました。米国からの電算機類やチリからの非鉄金属鉱が増加しましたが、エネルギー関連の輸入は価格下落で減少しました。
2024年の平均為替レートは1ドル=150円97銭で、前年より円安が進行しました。12月の貿易収支は1309億円の黒字で、6か月ぶりの黒字となりました。