危険運転致死傷罪の見直しはどう進むのか
1. 鈴木法務大臣が危険運転致死傷罪の見直しを諮問。
2. 適用基準の曖昧さから改正を求める声が上がる。
3. 血中アルコール濃度と速度の数値基準が議論される。
鈴木法務大臣は、悪質な運転による死傷事故を適正に処罰するため、危険運転致死傷罪の見直しを法制審議会に諮問することを発表しました。
現行の法律では適用基準が曖昧で、交通事故の遺族から改正を求める声が上がっています。法務省の有識者による検討会は、血中のアルコール濃度と速度について数値基準を設けるよう提言しており、これを受けて来月10日に法制審議会で議論される予定です。
具体的には、血中のアルコール濃度が基準を超えた状態での運転や、法定速度以上の速さでの運転を新たに危険運転致死傷罪の対象とすることが求められています。法制審では、これらの行為について具体的な数値基準を設けるかどうかが議論される予定です。