SBI新生銀行の公的資金返済計画は成功するのか
1. SBI新生銀行は公的資金1000億円を3月末までに返済予定。
2. 国との合意時期を前倒しし、早期完済と上場を目指す。
3. 親会社からの出資と自己資金で返済を進める計画。
SBI新生銀行は、残る公的資金約3300億円のうち1000億円を3月末までに返済する方針を発表しました。返済の具体的な枠組みに関する国との合意時期を当初の6月から前倒しし、早期完済と3度目となる東証への上場を目指しています。
親会社のSBIホールディングスから500億円の出資を受け、自己資金500億円と合わせて返済に充てる計画です。SBI新生銀行の株式は、政府系の預金保険機構などを通じて国が約22.64%保有しており、これを優先株に転換し、優先配当を実施することで返済を進める方向です。
公的資金は、同行の前身である日本長期信用銀行に対し注入されたもので、他の大手行は既に返済を終えています。