長期治療の自己負担額が据え置かれることに!その背景とは?

長期治療の自己負担額が据え置かれることに!その背景とは?

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高額療養費制度の上限引き上げ、患者への影響は
1. 高額療養費制度の上限引き上げが議論されている。
2. 長期治療患者の負担は据え置く修正案が示された。
3. 患者団体は引き上げ見直しを求め続けている。

厚生労働省は、高額療養費制度の上限引き上げに関して、長期に治療を受ける患者の自己負担額を据え置く修正案を示しました。この制度は、手術や入院などで高額な医療費が発生した際に、年齢や所得に応じて決められた上限額を超えた分が払い戻される仕組みです。

政府は現役世代の保険料負担軽減を理由に、患者の自己負担額の上限を段階的に引き上げる方針を決めていましたが、患者団体から反対の声が上がっていました。福岡厚労大臣は、長期治療を受ける患者に配慮した修正案を示し、直近12か月以内に3回利用すると4回目から負担が軽減される仕組みについて、年収にかかわらず現行の自己負担額を引き上げないとしています。

例えば、年収700万円の人が4回以上利用する場合、政府の当初案ではひと月7万6800円まで引き上げる予定でしたが、現行の4万4400円に据え置かれることになります。しかし、患者団体は長期治療患者への配慮だけでなく、引き上げそのものの見直しを求め続けています。
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