農林中金が1.9兆円の赤字を計上、理事長が辞任へ。

農林中金が1.9兆円の赤字を計上、理事長が辞任へ。

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農林中央金庫の赤字問題、どう乗り越えるのか
1. 農林中金は2025年3月期に1兆9千億円の赤字を発表。
2. 奥和登理事長が辞任し、北林太郎氏が後任に。
3. 26年3月期には300億~700億円の黒字転換を見込む。

農林中央金庫は2025年3月期の連結決算で約1兆9千億円の赤字を発表しました。これは外国債券の含み損処理が原因であり、奥和登理事長は責任を取って辞任することを決定しました。後任には北林太郎常務執行役員が就任します。

奥氏は辞任の理由として、責任の明確化と後任への引き継ぎを挙げ、低利回り債券の売却が進んだことで今後の黒字化が見込めると述べました。北林氏は新しい農林中金を作る意欲を示し、外部理事の登用や専門人材の育成を検討しています。

農林水産省の有識者会議では、理事に運用経験者が少なかったことが赤字の一因と指摘されています。2026年3月期には300億~700億円の黒字に転換する見通しです。
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