ロシアと北朝鮮の軍事協力はどこまで進むのか
1. ロシアと北朝鮮が戦略パートナーシップ条約を締結。
2. 北朝鮮製ミサイルの使用が急増し、露軍での割合が拡大。
3. 北朝鮮への依存が強まり、軍事同盟に発展。
ロシアと北朝鮮は昨年6月に包括的戦略パートナーシップ条約を締結し、これにより北朝鮮製ミサイルの使用が急増しました。特に昨年7月から12月にかけて、ロシア軍が発射したミサイルのうち北朝鮮製とみられるものが74発に達し、全体の6.7%を占めるまでに拡大しました。
防衛省防衛研究所の兵頭慎治研究幹事は、ロシアが北朝鮮製ミサイルの本格使用を進めていると指摘し、今後も北朝鮮への依存が強まると予測しています。
昨年12月に発効した露朝の条約は、事実上の軍事同盟に発展し、ウクライナ国防省は北朝鮮が年内に150発のKN23をロシアに提供する見通しを示しています。KN23は射程約900キロメートルの短距離弾道ミサイルで、迎撃が難しいとされています。