警察の対応は被害者を守るものか
1. 性虐待被害者が警察に通報後も苦しむ。
2. 警察の事情聴取で被害者が二次被害を受ける。
3. 警察が抗議文を受け謝罪するまで5カ月かかる。
首都圏の大学に通う鈴木莉子さん(仮名)は、妹の凜さん(仮名)から父親による性暴力を打ち明けられ、6年間の葛藤の末に警察に通報した。
しかし、警察の事情聴取で凜さんは耳を疑うような言葉を投げかけられ、二次被害を受けた。弁護士らは警察に抗議文を提出し、警察の言動が被害者を侮辱し、精神的な回復を妨げるものであると指摘した。
警視庁は抗議文の提出から5カ月後に謝罪し、捜査に当たった警察署の副署長が不適切な発言を認めた。被害者とその家族は、事件後も苦しみ続けている。