中国とロシアの貿易関係はどこまで続くのか
1. 中国とロシアの貿易総額が過去最高を更新。
2. 中国がロシア経済を下支えする構図が鮮明。
3. 中国の自動車輸出が増加し、欧米の空白を埋める。
中国とロシアの2024年の貿易総額が過去最高を更新しました。ウクライナ侵攻から3年が経過する中、中国がロシア経済を支える構図が明確になっています。
中国税関総署によると、2024年の貿易総額は2023年より約2%増加し、2448億ドルに達しました。特に天然ガスの輸入は前年より25%増加し、原油も3%増加しました。
また、中国自動車流通協会によれば、2024年のロシアへの自動車輸出台数は約116万台で、前年より約25万台増加しました。これは欧米諸国の経済制裁の影響で、日本や欧米の自動車メーカーが撤退した空白を中国が埋めているためです。
ウクライナ侵攻前の2021年の貿易総額は1469億ドルでしたが、以降毎年過去最高を更新し、2024年までに1.6倍に増加しました。