国連の決議はウクライナ問題にどう影響するのか
1. 国連安保理がウクライナ侵攻終結を求める決議を採択。
2. 米国が提出した決議案にロシアなど10カ国が賛成。
3. 総会決議は法的拘束力はないが国際社会の総意を示す。
国連安全保障理事会は、ロシアのウクライナ侵攻に関する戦闘終結を求める決議を初めて採択しました。この決議案は、米国が提出し、ロシアを含む10カ国が賛成しましたが、英仏など欧州5カ国はロシア寄りの案として棄権しました。
これにより、ロシアに肩入れするトランプ米政権と欧州諸国との亀裂が明確になり、今後のウクライナ和平交渉への影響が懸念されています。
安保理に先立ち、国連総会ではウクライナとEU加盟国が主導した「ウクライナ領土の保全」と「戦闘停止」を求める決議が採択されました。米国は反対を呼びかけましたが、日本など93カ国が賛成しました。総会決議には法的拘束力はありませんが、国際社会の総意としての重みがあります。