USスチールの買収計画、労働組合の反発はどうなるのか
1. USWがUSスチールをNLRBに告発。
2. 日鉄の買収計画にUSWが反対。
3. 経営陣が組合員を威圧と主張。
全米鉄鋼労働組合(USW)は、米鉄鋼大手USスチールが組合員を威圧したとして、全米労働関係委員会(NLRB)に告発しました。これは、日本製鉄によるUSスチールの買収計画に対する反対意見を封じ込めようとしたと主張しています。
USスチールは買収計画に賛同していますが、USWは当初から反対の姿勢を示しており、労使間の立場の隔たりが顕著です。USWは、会社側が組合員同士を対立させ、団結を弱体化させようとしたと強調しています。
デービッド・ブリットCEOは、買収が実現しなかった場合、組合のある施設への財政的な約束をしないとし、鉄鋼の生産を組合のない工場に移すと脅したとされています。また、経営陣が労組幹部を中傷する手紙を送るよう指示したと指摘し、買収に反対した報復としてUSWのマッコール会長に対し根拠のない訴訟を起こしたと非難しています。