自民党と公明党の予算案修正はどのように進むのか
1. 自公両党は2025年度予算案を3400億円減額する方向で調整中。
2. 当初予算の国会修正は29年ぶりで、歳出総額は115兆2000億円程度。
3. 年収の壁引き上げに伴う税収減を6200億円強と見込む。
自民党と公明党は、2025年度予算案の修正案について、一般会計の歳出総額を政府案より3400億円程度減額する方向で調整を進めています。修正案の歳出総額は115兆2000億円程度と見込まれ、これは1996年以来29年ぶりの国会修正となります。
歳出には、日本維新の会が求めた高校授業料無償化の費用として1100億円弱が計上され、高額療養費制度の負担上限の見直しも最終調整中です。
また、所得税のかかり始める「年収103万円の壁」を160万円に引き上げることに伴う税収減を6200億円強と見込み、不足分はワクチン生産体制の見直しによる返納金などで補う予定です。
さらに、政府は能登地域の復旧・復興のため、24年度予算の予備費から1100億円弱を充てることを予定しています。