海底に沈む哨戒ヘリ、引き揚げは成功するのか
1. 海自の哨戒ヘリ2機が衝突し墜落。8人死亡。
2. 防衛省が海底の機体引き揚げを調整中。
3. 米国の海洋サービス会社が協力予定。
2024年4月、伊豆諸島・鳥島の東海域で海上自衛隊の哨戒ヘリコプター「SH60K」2機が衝突し墜落する事故が発生しました。この事故で搭乗していた海自隊員8人全員が死亡しました。
防衛省は3月にも海底に沈んでいる機体を引き揚げる方向で最終調整を進めており、深海での作業実績を持つ米国の海洋サービス会社の協力を得て行う予定です。現場海域の水深は約5500メートルで、遠隔操作型無人潜水機(ROV)による調査で2機とも海底に沈んでいることが確認されています。
海洋作業船が現場海域に派遣され、引き揚げ作業には米海軍で活用されているROVも投入される見込みです。海の状況が安定していれば、作業は数日で完了するとみられています。
事故調査報告書によれば、搭乗員による見張りが不十分で、指揮官による高度管理も徹底されていなかったことが事故原因とされています。