こども家庭庁、虐待判定AIの導入を断念。その背景とは?

こども家庭庁、虐待判定AIの導入を断念。その背景とは?

※記事の画像はイメージです

AIは虐待判定に適しているのか
1. こども家庭庁はAIによる虐待判定システムの導入を見送り。
2. テストで判定ミスが6割に上り、実用化は困難と判断。
3. AIの学習データ不足と制度設計の不備が原因と指摘。

こども家庭庁は、AIを用いた虐待判定システムの導入を見送ることを決定しました。2021年度から約10億円をかけて開発が進められていましたが、テスト段階で判定ミスが6割に達し、実用化は困難と結論付けられました。

AIは約5000件の虐待記録を学習し、91項目の情報を基に虐待の可能性を点数化する仕組みでしたが、精度が低く、特に重要な項目が抜け落ちていたことが問題とされました。

専門家は、AIが高精度で虐待を判定するには膨大なデータが必要であり、今回のデータ量では不十分だったと指摘しています。今後、AIの発展状況を見ながら再開を検討する予定です。
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