MRワクチンの接種期間延長、なぜ必要なのか
1. 厚労省はMRワクチンの定期接種期間を2年延長する方針。
2. 1962年4月2日~79年4月1日生まれの男性の追加接種も延長。
3. ワクチン供給不足で駆け込み需要に対応できない声がある。
厚生労働省は、風疹とはしかを予防するMRワクチンの定期接種期間を2年延長する方針を決定しました。これは、製薬企業によるワクチンの出荷停止が2024年から続いており、一部地域で供給が不足していることを考慮したものです。
定期接種は1歳と小学校入学前の5~6歳の計2回が対象で、今年度の対象者はそれぞれ3歳まで、7~8歳までとされます。この期間を逃すと任意接種となり、全額自己負担となります。
また、公費負担で風疹ワクチンを接種できなかった1962年4月2日~79年4月1日生まれの男性を対象とした追加接種の期限も、抗体検査を受けたことを条件に2年延長され、26年度末までとなります。年度末にかけて接種者数が増える傾向があり、期間内に打ち終わらない可能性が指摘されています。
厚労省は、ワクチン供給の偏在が課題であるとし、駆け込み需要に対応できないという声もあると説明しています。