日産の新経営陣は成長戦略を描けるのか
1. 日産の内田社長が業績悪化の責任を取り退任。
2. 後任は商品企画責任者のエスピノーサ氏。
3. 社外取締役は全員留任の見通し。
日産自動車の内田誠社長が、業績悪化の責任を取って退任することが発表されました。内田社長は2019年に就任しましたが、販売台数が5年で約4割減少し、今年度の決算では800億円の最終赤字を計上するなど、業績不振に陥っていました。
後任には商品企画の責任者であるイヴァン・エスピノーサ氏が起用され、会社の安定性と成長を取り戻すことを目指しています。一方で、日産の取締役会は独立社外取締役8人を含む12人で構成されており、過半数を占める社外取締役全員が留任する方向で調整が進んでいます。
しかし、これまで経営の意思決定に関与してきた社外取締役が責任を取らないのはおかしいとの声も上がっており、経営陣の刷新を求める意見もあります。先月、ホンダとの経営統合が白紙となり、経営の混乱が続く中、新たな経営陣が他の会社との連携を含めた成長戦略を描けるかが今後の焦点となります。