裁判の信頼性はどこまで保証されるのか
1. 東京高裁は一審の無罪判決を支持し、控訴を棄却。
2. DNA鑑定の過程に問題があり、再鑑定が不可能。
3. 鑑定資料に消しゴム修正があり、誠実さに疑念。
東京高裁は、乳腺外科医関根進被告に対する準強制わいせつ罪の控訴を棄却し、一審の無罪判決を支持しました。
被告は2016年に女性患者の胸を手術後になめたとして起訴されましたが、一審では女性の証言に基づく意識障害の可能性が指摘され、無罪とされました。
高裁は一度有罪判決を下しましたが、最高裁がその根拠を否定し、審理を差し戻しました。
再鑑定が不可能なDNA鑑定の過程や、資料の修正が問題視されましたが、高裁は証明力に影響しないと判断しました。