元裁判官が不正取引で懲役2年の求刑を受ける事態に。

元裁判官が不正取引で懲役2年の求刑を受ける事態に。

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元金融庁職員のインサイダー取引、裁判所の信頼は?
1. 元金融庁職員がインサイダー取引で起訴された。
2. 検察は懲役2年と罰金100万円を求刑。
3. 最高裁が全国の裁判所に注意を呼びかけた。

元金融庁職員の佐藤壮一郎被告が、未公表の株式公開買い付け情報を基にインサイダー取引を行ったとして、金融商品取引法違反で起訴されました。

佐藤被告は、金融庁企業開示課課長補佐として職務中に知った情報を基に、計10銘柄1万1800株を約952万円で買い付けたとされています。検察側は、懲役2年、罰金100万円、追徴金約1020万円を求刑しました。

事件を受け、最高裁は全国の裁判所に対し、不信を招く株取引を行わないよう注意を呼びかけています。金融庁は、出向者も含めて職務に関係する企業の株取引を禁じていますが、佐藤被告は出向直後から株取引を繰り返し、利益を得ていました。

不自然な取引を把握した証券取引等監視委員会が刑事告発し、金融庁は懲戒免職としました。
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