新たな海上輸送群は南西諸島防衛の要となるのか
1. 南西諸島への輸送を担う新部隊が発足。
2. 陸自隊員が輸送艦乗組員の大半を担当。
3. 2028年までに10隻体制を整備予定。
中国の海洋進出が活発化する中、南西諸島への人員や物資の輸送を任務とする新部隊「自衛隊海上輸送群」が発足します。この部隊は海自と陸自からなる防衛相直轄の共同部隊で、陸自隊員が輸送艦乗組員の大半を担うのが特徴です。
防衛省は2010年代以降、南西諸島の防衛力強化を進めており、この「南西シフト」に伴い、島々をつなぐ輸送力が不可欠となっています。海上輸送群は約100人態勢で発足し、輸送艦2隻を保有します。
中型級の「ようこう」は通信機器の追加工事により就役が遅れる見通しです。2028年3月までに中型級2隻、小型級4隻、機動舟艇4隻の計10隻体制を整える予定で、人員も数百人規模に増強される見込みです。