医心館の不正請求問題、どのように解決されるのか
1. 医心館で不正・過剰請求が発覚。内部文書と元社員の証言で判明。
2. 訪問看護の必要性に関係なく、1日3回訪問が常態化。
3. アンビスは質問に回答せず、親会社は東証プライム上場。
全国に約120カ所ある末期がんや難病患者向けの有料老人ホーム「医心館」で、複数の施設において不正・過剰請求が行われていたことが明らかになりました。
内部文書や元社員の証言によれば、訪問看護ステーションが実際とは異なる記録を作成し、診療報酬を不正に請求していたとされています。元社員らは、必要のない訪問を行い、過剰に報酬を請求する行為が常態化していたと指摘しています。
医心館は「ホスピス型住宅」として近年急増しており、運営する「アンビス」は親会社が東証プライム上場の最大手です。共同通信がアンビスに質問を送ったものの、同社は「回答致しかねる」としています。
訪問看護では、必要があれば1日3回まで診療報酬を請求でき、複数人での訪問には加算が付く仕組みですが、関東で働いていた看護師によると、医心館では必要性に関係なく全員が1日3回訪問することが決まっていたと証言しています。