ネットカジノの新たな規制制度が検討中!その内容とは?

ネットカジノの新たな規制制度が検討中!その内容とは?

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オンラインカジノのブロッキングは実現可能か
1. 総務省はオンラインカジノサイトのブロッキング制度を検討中。
2. ブロッキングは通信の秘密に抵触する可能性がある。
3. 制度整備には慎重な意見が多く、過去の試みは頓挫した。

総務省は、違法なオンラインカジノサイトへの接続を強制的に遮断するブロッキング制度の整備を検討しています。現状では、ブロッキングは憲法が定める「通信の秘密」に抵触する可能性があるため、明確なルールを定め、通信会社が適切に実施できる環境を整えることを目指しています。

警察庁の推計によると、国内で約337万人が違法なオンラインカジノを利用しており、年間の賭け金総額は約1.2兆円に上ります。多くの人が違法性を知らずに利用しているため、ブロッキングを実施すべきだという声が高まっています。

しかし、ブロッキングを実施するには通信会社が全ての利用者の通信先を確認する必要があり、これは「通信の秘密」に抵触する可能性があります。また、閲覧できる情報が必要以上に遮断されると、国民の「知る権利」が阻害される懸念もあります。

過去には、漫画を無断掲載する海賊版サイトのブロッキングを目指した制度整備が反対の声で頓挫しました。現在、実施対象は児童ポルノサイトだけで、法解釈に基づいて例外的に実施されています。
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