ロシアの休戦宣言、その背後に見える対米へのメッセージとは？

1. ロシアが30時間の休戦を宣言し、ウクライナは疑問を呈した。
2. ゼレンスキー大統領は長期停戦の必要性を強調した。
3. プーチン大統領の意図が非難をウクライナに向ける狙いと指摘された。

2025年3月20日、オスロでノルウェーのストーレ首相と会見を開いたウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシアが一方的に宣言した30時間の「休戦」に疑問を呈し、長期的な停戦の必要性を訴えました。

ロシアのプーチン大統領は、モスクワ時間で午後6時から30時間の戦闘停止を宣言しましたが、これは米国のトランプ大統領が実現しない停戦にいら立ちを隠さない中、非難の矛先をウクライナに向ける狙いがあるとされています。

ゼレンスキー大統領は、3月11日に米国が提案した30日間の即時停戦案をウクライナが受け入れたことを指摘し、ロシアがそれを無視したと強調しました。仮に30時間の戦闘停止が実現した場合、ウクライナはその延長を提案し、ロシアの本当の意図が明らかになると述べました。

戦闘が一時沈静化した中で、ゼレンスキー大統領はプーチン大統領の命令によって戦闘と殺戮が減少したと指摘し、この戦争の原因が誰であったかが明確になったと述べました。