障害年金の不支給が急増した理由とは
1. 2024年度の障害年金不支給者が約3万人に急増。
2. 判定基準は変わらず、トップの考え方が影響。
3. 信頼性が揺らぐ可能性が指摘されている。
2024年度における障害年金の不支給者が、前年の2倍以上に急増し、約3万人に達することが明らかになりました。これは、日本年金機構の内部資料によるもので、審査された6人に1人が不支給となる計算です。
判定基準自体は変更されていないものの、年金機構の関係者は、担当部署のトップが厳しい考え方の人間に代わったことが影響していると指摘しています。このような属人的な要素が制度に影響を与えることで、信頼性が揺らぐ可能性があると懸念されています。
障害年金の審査は、機構の障害年金センターで行われ、職員が事前に審査し、委託を受けた医師が最終的に判定します。2023年10月の人事異動で新たに就任したセンター長が、書類の要件を厳格化したことが影響しているとされていますが、センター長は審査を厳しくするよう指示したことはないと述べています。