ストーカー規制法は本当に効果があるのか
1. ストーカー被害が原因で命を絶たれる事件が続発。
2. ストーカー規制法は3回改正されているが、効果は限定的。
3. 2023年のストーカー規制法違反の検挙は過去最多の1081件。
警察庁が入る東京・霞が関の合同庁舎では、ストーカー被害を相談していた女性が命を絶たれる事件が後を絶たない。1999年の「桶川ストーカー殺人事件」では、埼玉県桶川市で女子大生が元交際相手に刺殺され、事件を受けてストーカー規制法が成立した。
しかし、その後も事件は続き、2011年には長崎県で女性の母親と祖母が殺害され、警察の連携不足が問題視された。2012年には神奈川県で女性が元交際相手に刺殺される事件が発生。
ストーカー規制法は13年、16年、21年に改正されたが、2023年1月には福岡市で女性会社員が元交際相手に刺殺される事件が起きた。
警察庁のまとめによると、2023年のストーカー規制法違反の検挙は過去最多の1081件で、全国の警察に寄せられた相談は1万9843件に上る。