インサイダー取引の罪、親子の行動は市場に何をもたらしたのか
1. 東証元社員と父親に有罪判決、執行猶予付き。
2. 父親は未公開情報で株を不正購入。
3. 検察は市場の信用毀損と指摘。
東京証券取引所の元社員である細道慶斗被告とその父親、正人被告がインサイダー取引の罪で有罪判決を受けました。東京地裁は、両者に懲役1年6か月、執行猶予3年、罰金100万円を言い渡し、さらに父親には追徴金約2116万円を科しました。
慶斗被告は業務で知った未公開情報を父親に伝え、正人被告はその情報を基に約1700万円分の株を不正に購入したとされています。初公判で2人は起訴内容を認め、正人被告は息子に嘘をついて情報を得たと説明しました。
検察側は、東証と証券市場全体の信用を損なう重大な犯行とし、厳しい処罰を求めましたが、弁護側は執行猶予付きの判決を求めていました。