ロシアの軍事パレード、国際的孤立を避けるための戦略とは
1. ロシアは戦勝80年記念で軍事パレードを実施。
2. プーチン大統領はウクライナ侵攻を正当化。
3. 国際的孤立回避をアピールするための会談を実施。
ロシアは9日、旧ソ連の対ナチス・ドイツ戦勝80年記念日を迎え、モスクワの赤の広場で軍事パレードを行いました。プーチン大統領は、ウクライナ侵攻をNATOからの「祖国防衛」として正当化し、核兵器による威嚇を続けています。彼は演説で「真実と正義はわれわれにある」と述べ、自国民がウクライナ侵攻を支持していると主張しました。
また、第2次大戦での「軍国主義日本」の敗北に触れ、中国国民に謝意を示しました。赤の広場では、中国の習近平国家主席やベトナムのトー・ラム共産党書記長ら20カ国以上の首脳がパレードを観閲しました。プーチン氏はクレムリンで個別会談も行い、国際的な孤立回避をアピールしました。
パレードには旧ソ連構成国や中国をはじめとする友好国10カ国以上の軍隊が招かれ、ロシア軍は実戦から戻った重装備の将兵も行進しました。プーチン政権は8日から72時間の一時停戦を一方的に発表しましたが、ウクライナのゼレンスキー政権は全面停戦でなければ不十分として応じず、ロシア軍の攻撃継続を理由に「茶番だ」と訴えています。