昨年度の経常黒字が30兆円に達し、過去最大を記録!その背景とは?

昨年度の経常黒字が30兆円に達し、過去最大を記録!その背景とは?

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日本の経常収支はなぜ過去最大の黒字を記録したのか
1. 2024年度の経常収支は30兆3771億円の黒字。
2. 第1次所得収支の黒字が過去最大に。
3. 貿易収支は4兆480億円の赤字。

2024年度の国際収支速報によると、経常収支は30兆3771億円の黒字を記録しました。これは、23年度の26兆1664億円を上回り、1985年度以降で過去最大となりました。

特に、第1次所得収支が前年度比11.7%増の41兆7114億円の黒字となり、企業が海外子会社から受け取る配当金の増加や円安進行が寄与しました。

一方、貿易収支は4兆480億円の赤字で、輸出は半導体製造装置や自動車が伸びたものの、輸入も増加しました。

旅行などのサービス収支は2兆5767億円の赤字でしたが、訪日客の増加により旅行収支は過去最大の黒字を記録しました。デジタル関連収支は過去最大の赤字となりました。

25年3月の経常収支も前年同月比6.7%増の3兆6781億円の黒字で、3月として過去最大を更新しました。
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