ホストクラブの悪質営業、どう規制されるのか
1. 改正風営法が衆院本会議で可決、成立した。
2. ホストクラブの悪質営業を規制し、刑事罰を科す。
3. 無許可営業の罰則を強化し、罰金を大幅に引き上げる。
2025年5月17日、東京都新宿区歌舞伎町で撮影されたホストクラブの看板が並ぶ中、女性客に多額の借金を背負わせる悪質なホストクラブの営業を規制する改正風営法が20日、衆院本会議で可決、成立しました。
この法律の柱は、借金の支払いのために女性に売春や性風俗店勤務を要求する行為を禁止することです。ホストによる料金の虚偽説明や客の恋愛感情につけ込んだ飲食の要求、客が注文していない飲食の提供を禁止し、営業停止や許可取り消しの対象とします。従わない場合、刑事罰が科されます。
また、性風俗側がスカウトから求職者の紹介を受けた際の紹介料支払い「スカウトバック」も禁止され、これらの行為は直ちに刑事罰の対象となります。罰則は6カ月以下の拘禁刑もしくは100万円以下の罰金、またはその両方です。
さらに、風俗営業の無許可営業に対する罰則も強化され、運営法人への罰金の上限は現行の200万円から3億円に引き上げられ、経営者ら個人は現行の2年以下の懲役から5年以下の拘禁刑に、罰金は200万円以下から1000万円以下に引き上げられます。