自民党は夫婦別姓制度にどう向き合うのか
1. 自民党は夫婦別姓制度の検討会合を開いた。
2. 旧姓の単独使用を可能にする原案が提示された。
3. 意見集約ができず、結論は持ち越された。
自民党は、選択的夫婦別姓制度の導入について検討するワーキングチームの会合を開きました。逢沢一郎座長は、旧姓の単独使用を可能とする見解を盛り込んだ「基本的考え方」の原案を提示しましたが、意見集約ができず、結論は持ち越されました。
自民党は従来、旧姓の通称使用を拡大する方針を示してきましたが、原案では、氏制度に関する与野党の意見が収れんされていないとして議論を継続すべきだとしています。また、旧姓の通称使用は結婚後の姓との併記となることが多く、旧氏の単独使用ができないことに不便を感じる声があると指摘しています。
夫婦別姓の是非については、親子が別姓となることに否定的な意見が多い現状があるため、慎重な姿勢を維持し、国民的議論を行うことが必要だとしています。
自民党は党内の意見集約ができていないため、独自法案の今国会提出を見送る方向ですが、逢沢氏は、選択的夫婦別姓制度を導入する法案を立憲民主党が国会に提出していることを念頭に、党としての考え方を委員会で発言しなければならないと述べています。