ご当地ナンバープレートのカラー化、どう進むのか
1. 国土交通省はご当地ナンバープレートをカラー版に一本化検討。
国土交通省は、地方自治体が独自にデザインした図柄入りの「ご当地ナンバープレート」をカラー版に一本化する方向で検討しています。これは、今後の需要拡大を見据え、交付に携わる整備業者などの負担軽減を図るためです。
現在、ご当地版は73種類、全国版は2種類あり、いずれもカラー版とモノトーン版から選べる仕組みですが、次回の募集からモノトーン版を廃止する予定です。国交省はご当地ナンバーの導入要件見直しを検討しており、見直し後は全国でさらに普及が進む見通しです。
しかし、同じプレートでカラー版、モノトーン版の2種類を作製するのは業者の負担が大きく、原料のアルミ価格が高騰する中で提供体制に支障を来すおそれがあります。モノトーン版は黄色ナンバーを避けたい軽自動車ユーザーなどに一定の人気があるため、全国版に関しては落ち着いた色合いのプレートを用意することも含めて議論されています。
交付を受ける際に事業者に支払う手数料は一般のプレートで約2000円、図柄入りで約1万円で、カラー版への統一に伴い、寄付額は年間約3億7000万円以上増える見通しです。寄付金は交通サービスの改善に使われています。