高収入高齢者の課税強化は公平性を保つための一手か
1. 政府は高収入高齢者の課税を強化する方針。
2. 年金と給与の所得控除に上限を設ける。
3. 在職老齢年金の基準額を62万円に引き上げる。
政府と与党は、在職老齢年金制度の見直しに伴い、高収入の高齢者に対する課税を強化する方向で調整を進めています。これは、現役世代との公平性を確保するための措置です。
具体的には、公的年金と給与収入の両方を得ている高齢者の場合、給与収入のみの現役世代と比べて収入が増えるほど税負担が軽くなる現状を是正するため、給与と年金の所得控除の合計額に上限を設けることが検討されています。控除の合計額の上限については、今後与党税制調査会で議論される予定です。
また、厚生労働省は、働いて一定の収入がある高齢者の厚生年金を減らす在職老齢年金制度の適用基準額を、現在の月50万円から62万円へ引き上げる方向で調整しています。