米中の半導体摩擦はどこまで激化するのか
1. 中国がエヌビディアを独禁法違反で調査開始。
2. 米中間の半導体貿易摩擦が激化。
3. エヌビディアの過去の買収案件も調査対象。
中国の国家市場監督管理総局は、米国の半導体大手エヌビディアに対し、独禁法違反の疑いで調査を開始しました。これは、中国国営テレビが報じたもので、米国が中国に対する先端半導体関連の輸出規制を強化していることへの対抗措置の一環と考えられます。
この背景には、先端技術を巡る米中間の貿易摩擦があり、今後さらに激化する可能性があります。エヌビディアはAI向け半導体を得意としており、米国は中国がこれを軍事用途に利用することを警戒しています。
調査の詳細は不明ですが、エヌビディアが2020年に完了したイスラエルのメラノックステクノロジーズの買収案件も対象とされています。独禁法違反が認定されれば、巨額の罰金が科される可能性があります。
さらに、米国は今月、半導体製造装置やソフトウエアの対中輸出規制を新たに公表し、中国はこれに対抗してレアメタルの米国向け輸出を禁止する措置を発表しました。