震災の恐怖と寒さ、列車内での体験談が語られる。

震災の恐怖と寒さ、列車内での体験談が語られる。

※記事の画像はイメージです

語り部列車での体験は何を伝えるのか
1. 宮下さんは能登半島地震の体験を語る。
2. 地震発生時、乗客を安全に避難させた。
3. 自宅は全壊し、車中泊で過ごした。

宮下左文さんは、能登半島地震の体験を語る「語り部列車」で乗客に向き合い、恐怖と寒さに震えたあの日の記憶を伝えています。

2024年元日、宮下さんはのと鉄道の観光列車に案内役として乗車中に地震に遭遇しました。能登中島駅で停車中にマグニチュード7.6の地震が発生し、宮下さんは乗客を安心させるために必死に対応しました。揺れが収まった後、乗客を高台に避難させ、一夜を明かしました。翌日、地元の人々の支援を受け、乗客の送迎を手配しました。

宮下さんの自宅は全壊し、家族は無事でしたが、車中泊を余儀なくされました。地震のショックで携帯電話のパスワードや案内役の言葉を忘れるほどの影響を受けました。のと鉄道は一時運行を停止しましたが、4月に全線で再開しました。5月には震災の状況を伝える「語り部列車」の運行が提案され、宮下さんはその役割を担うことになりました。

宮下さんは、被災地の教訓を伝えることの重要性を感じ、自分の言葉で防災の備えの大切さを伝えています。彼は、元日からの出来事をノートに書き留め、多くの命が失われた中で生かされていることを実感しています。
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