日米防衛相会談で中国への抑止力強化をどう図るか
1. 日米防衛相会談で安全保障の連携を強化。
2. 中国の動きを念頭に抑止力強化を協議。
3. 硫黄島訪問で同盟関係をアピール。
日米両政府は、中谷元防衛相とヘグセス米国防長官の会談を3月下旬に日本で開催する調整を進めています。この会談では、日米首脳会談の合意事項を踏まえ、安全保障分野での緊密な連携を推進し、中国の覇権主義的な動きを念頭に置いた抑止力と対処力の強化について具体策を協議します。
ヘグセス氏の就任後初の対面会談であり、日本の国会日程を考慮して最終判断が行われます。また、ヘグセス氏の来日時には、中谷氏と共に硫黄島を訪問し、戦没者の日米合同慰霊式に出席する案も検討されています。これは戦後80年の節目に、強固な同盟関係を内外にアピールする狙いがあります。
さらに、日米首脳による共同声明では、中国を名指しして力や威圧による現状変更の試みに強く反対し、台湾海峡の平和と安定を維持する重要性が表明されました。防衛相会談では、台湾有事を念頭に南西地域の防衛体制強化を通じて日米のプレゼンス向上を図ることが目指されています。