地下鉄サリン事件のカルテが電子化保存へ、新たな一歩。

地下鉄サリン事件のカルテが電子化保存へ、新たな一歩。

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地下鉄サリン事件の教訓をどう後世に伝えるか
1. 地下鉄サリン事件の被害者カルテを電子化し保存。
2. 医療関係者のオーラルヒストリーを作成。
3. 2024年補正予算に関連事業費400万円が計上。

1995年3月に発生した地下鉄サリン事件の被害者カルテを電子化し、保存する方針が政府により決定されました。これは資料の散逸を防ぎ、化学テロへの対応の教訓を後世に残すことを目的としています。

被害者のカルテや救急搬送対応の医療記録が電子化され、少なくとも1000人分程度が残っているとされています。また、事件直後に対応した医療関係者からのオーラルヒストリーも作成される予定です。

2024年12月に成立した24年度補正予算には、関連事業費約400万円が盛り込まれました。厚生労働省は、被害者の個人情報に配慮しつつ、電子化した記録の活用策を検討しています。

診療記録のデジタル化は、化学テロに対する危機管理能力向上のための貴重な財産とされ、研究班はこれを提言しています。事件では、オウム真理教の信者がサリンを散布し、14人が死亡、6000人以上が負傷しました。
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