拉致被害者・有本恵子さんの父が逝去、家族の思いは今も続く。

拉致被害者・有本恵子さんの父が逝去、家族の思いは今も続く。

※記事の画像はイメージです

有本明弘さんの訴えは届いたのか
1. 有本明弘さんが老衰で死去、96歳。葬儀は既に終了。
2. 恵子さんは1983年に消息不明、北朝鮮にいることが判明。
3. 明弘さんは署名活動や講演を通じて拉致問題解決を訴えた。

有本明弘さんは、北朝鮮による拉致被害者である有本恵子さんの父親で、96歳で老衰により亡くなりました。

恵子さんは1983年にロンドン留学中に消息を絶ち、1988年に北朝鮮にいることが判明しました。明弘さんは妻の嘉代子さんと共に、外務省や警察に何度も足を運び、娘の安否確認を求め続けました。2002年には政府により拉致被害者と認定されましたが、北朝鮮は恵子さんが「ガス事故で死亡」と伝えたものの、証拠はありませんでした。

明弘さんは署名活動や講演を通じて、国に対して要望や支援を求め続け、「恵子は生きている」と訴えました。しかし、嘉代子さんは2020年に心不全で亡くなり、明弘さんもその後も活動を続けましたが、拉致問題は進展せず、願いは叶いませんでした。

昨年12月には、拉致被害について知ってもらうためのパネル展を訪れ、「年齢的にももう限界」と語っていました。2002年に帰国した拉致被害者以外の政府認定者のうち、親世代で健在なのは横田めぐみさんの母、早紀江さんだけになりました。
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