沿岸被災地のイノベ構想、恩恵は本当に届いているのか?

沿岸被災地のイノベ構想、恩恵は本当に届いているのか?

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福島の産業復興は進んでいるのか
1. 福島県南相馬市の昭陽製作所はロケット部品を製造。
2. 原発事故後、売上が約6割に減少。
3. 福島イノベーション・コースト構想で産業復興を目指す。

福島県南相馬市の昭陽製作所は、宇宙ロケットのエンジン制御部の模型部品を製造しています。原発事故後、取引先の撤退で売上が約6割に減少しましたが、ロケット関連の売上は全体の1割未満です。

国は2014年から福島イノベーション・コースト構想を進め、最先端産業を集積させることで地元企業の参入や雇用を促進しています。県もロボットの試験施設を整備し、進出企業の研究開発を支援していますが、地場の製造業への恩恵は限定的で、工業製品の出荷額は原発事故前の約8割にしか回復していません。
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