福島で開業医に、妻の故郷を守る決意とは？

1. 山下さんは南相馬市に小児科を開業した。
2. 震災で小児科がなくなり、地域医療が不足していた。
3. 山下さんは地域医療の改善に尽力している。

山下匠さんは、東日本大震災と福島第1原発事故の影響で小児科クリニックがなくなった福島県南相馬市で、小児科を開業しました。彼は地域の子どもたちのために医療面で貢献したいと考え、2024年6月に「はらまちスマイルクリニック」を設立しました。

震災後、南相馬市では小児科の診療所がなく、子どもが体調を崩した際には遠方の病院まで行かなければならない状況でした。山下さんは、東京都出身で自治医科大学を卒業後、離島での診療経験を積み、地域医療に貢献することを目指していました。

彼の妻が南相馬市に近い浪江町出身であることもあり、地域に戻りたいという思いがありました。山下さんは南相馬市立総合病院に入職し、小児科の入院患者の受け入れを再開させるなど、地域医療の改善に尽力しています。彼は、地域に小児科の診療所がないことが問題であると感じ、診療所の開業を決意しました。