日本郵便で「不適切点呼」が問題に?その実態とは。

日本郵便で「不適切点呼」が問題に?その実態とは。

※記事の画像はイメージです

日本郵便の点呼不備、どのような影響があるのか
1. 日本郵便で法定点呼が不適切に行われていた。
2. 国土交通省が行政処分を検討中。
3. 内部調査で虚偽記載が発覚した。

日本郵便の近畿支社管内の複数の郵便局で、配送車の運転手に対する法定の点呼が適切に行われていないことが判明しました。点呼記録の虚偽記載も発覚し、関係者によると不適切な点呼の疑いがある局は支社内の8割に及ぶとされています。

この事態を受け、日本郵便は全国の郵便局を対象に緊急調査を開始しました。点呼は安全運行のために貨物自動車運送事業法で定められており、大手運送事業者での不適切な点呼の横行は極めて異例です。

国土交通省は同法違反の恐れがあるとみて、日本郵便の調査結果を踏まえ、行政処分を検討しています。処分内容は車両使用停止などで、同社の運送事業に影響が出る可能性があります。

朝日新聞が入手した内部通知文書によると、今年1月、近畿支社管内のある郵便局で数年間にわたり、軽四輪と二輪の運転手に対し乗務の前後とも点呼をしていないことが内部調査で発覚しました。点呼していないのに実施しているように記録簿に虚偽記載をしていたことも判明しました。
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