カシミール問題は解決できるのか
1. インド軍がカシミール地方で攻撃を実施。
2. カシミール問題は1947年の独立時に始まる。
3. 両国の主張に変化なく、解決の糸口が見えない。
インド軍はカシミール地方の実効支配線を越え、パキスタン支配地域のテロリスト施設を攻撃しました。カシミール地方は、1947年の独立時に始まった印パ両国の領有権争いの火種となっています。
元々、英領インドから独立した際、イスラム教徒多数派の地域がパキスタン、ヒンズー教徒多数派の地域がインドとして分かれました。カシミール地方はイスラム教徒が多いにもかかわらず、藩王はヒンズー教徒で、帰属先を明らかにしない中、パキスタンが軍事侵攻し、インドに支援を求めた藩王がインドへの帰属を表明しました。これが第1次印パ戦争を招き、以降も対立が続いています。
両国は核実験を行い、対立は核保有国同士の摩擦に発展しました。パキスタンは国連の関与による住民投票を求める一方、インドは2国間問題として国際社会の仲裁を拒否しています。長年、両国の主張に大きな変化はなく、解決の糸口が見えない状況が続いています。