最先端研究の情報流出を防ぐ新たな指針が登場！その内容とは？

1. 政府は2025年版統合イノベーション戦略を策定。
2. 情報流出対策としてリスク管理指針を策定予定。
3. AIの研究開発とリスク対応の両立を目指す。

政府は2025年版の「統合イノベーション戦略」の原案を策定し、技術革新を進める方針を示しました。特に、国際研究を行う国立研究機関に対して、先端技術の情報流出を防ぐための「リスク管理指針」を2025年度末までに策定することを目指しています。AI（人工知能）の研究開発とリスク対応の両立も重要なポイントとして明記されています。

この戦略は毎年政府が策定し、6月にも閣議決定される予定です。文部科学省も情報セキュリティーの強化を進めており、指針の策定により研究機関に情報管理の強化を促す考えです。具体的な情報流出防止策として、研究者の出身機関や外国からの資金提供の有無を調査し、研究データにアクセスできる研究者を限定することが検討されています。

AIに関しては、介護を担うAIロボットの研究開発・実用化を進める方針が掲げられています。また、地方創生を進めるために、農林水産業など人手不足が深刻な分野でのAI活用を促進することも強調されています。

リスク対応では、巨大IT企業の安全対策や重要インフラ事業者のAI活用状況を調査し、AIの不適切な利用による国民の権利侵害があった場合には、政府が対策を検討し事業者を指導することが明記されています。