外部指導者の体罰問題、どう解決するのか
1. スポーツ庁は外部指導者の処分指針を策定する方針。
2. 地域クラブの指導者にも処分指針を適用予定。
3. 部活と地域クラブの指導者の質向上を目指す。
スポーツ庁は、中学校などの部活動で外部指導者による体罰や暴言が相次いでいることを受け、トラブルを起こした指導者への処分指針を定める方針を固めました。この指針は、部活の地域展開に伴い、学校に代わって生徒を引き受ける地域クラブの指導者にも適用され、悪質なケースでは指導から外す仕組みを検討しています。
これまで、指導者による体罰やハラスメントがあった場合、顧問を務める教員には処分規定がありましたが、外部指導者への対応は学校現場に委ねられていました。地域クラブでは、スポーツ団体の公認資格を持たない指導者も多く、自治体が事前研修などでハラスメントの撲滅を呼びかけています。
スポーツ庁は、地域クラブの要件を公表し、自治体が認定する体制を整える方針で、不適切な言動が確認された指導者への処分のあり方も示す予定です。阿部文部科学相は、不適切な行為を行った者を指導に携わらせない仕組み作りを行うと述べました。